×  ×  ×
○待合室(夕)
  順に皆座りこんでいく。
  いつの間にか狐はいない。
  遠くでカラスの声。
  沈黙が続く。
SE 一音
  犬だけぱっと顔を上げる。
犬「……今、なんか言った?」
鳩「いや」
  猫、首を振る。
  宙を見つめていた犬、いきなり扉の方へ駆けだす。
猫「どうしたんでしょう」
鳩「さぁ……」
  走って戻って来た犬。びっくりした顔。
鳩「どうしたのだ」
犬「……BBが、生き返った……」
  息をのむ猫と鳩。三人で駆けだす。
×  ×  ×(場転 明るくなる)
犬「まさか生き返るなんてな!」
鳩「これが本当の奇跡だ」
猫「よかったです」
兎「なんだかねぇ、すごく苦しかったんだけど、いきなりふっと楽になったの」
猫「さすがです、BB」
鳩「BBの日ごろの行いがいいんだよ」
犬「何はともあれ、BB」
  三人で。仲の良さをアピール!
 「おかえり」
  兎、笑って。
兎「ほんと、しばらくは通院だから、この待合室にも、ただいまだねー」
犬「早く元気になるんだよ、BB? なにせここの医者はヤブ中のヤブ、下手くその中
の下手くそ、つまりヤブくその中のヤブくそなんだから!」
兎「えー、名にそれー」
  鳩、咳払い。
                                          (暗転) 

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