「まったくっ、またなにかあぶないことしてたでしょ!?」
ドライバーやペンチを手際よくあやつる少女が、
怒ったように言う。
「してねぇよ」
ベッドにあおむけになっているエドは、
天井を向いたまま言う。
「じゃぁ、なにしたら<私の機械鎧>が、
こんなことになるのよ!」
「なんでもねーよ、事故だよ」
もうっ!と少女はむくれる。
スパナを大きく回すと、はいっ終わり!と彼女は言う。
「ん。」
そういって起き上がるとエドは2,3回肩を回す。
「もっと大事にしてよね」
そういう彼女には、いつのまにか怒りは消えていた。
「おう!サンキュー、ウィンリィ」
するとそこで、戸をたたく音がし、戸が開く。
大きな鎧が頭をのぞかし、
「兄さん、ウィンリィ、ごはんだって」
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。