ガチャ
受話器を置くのはピナコ。
 ふー・・・
一息つく。
これが、2人の少年の無事にほっとしたものだということは
彼女しか知らない。
「ウィンリー!仕事がくる。準備をおしよぉ!」
階段の方に向かって大きな声で言う。

しばらくすると、2階から
「はーーい!」
と、明るい声が返ってくる。

ピナコはくわえているパイプを持ち、一服する。

すると、階段からとたとたと作業着姿の少女が
かけ降りてきながら、
「誰?」
と、ピナコに尋ねる。
「あの危なっかしい兄弟だよ」
とこたえる。
「っうっそ~っっ!!え、え、いついつ??」
速足で台所へむかいながらまた尋ねる。
「夕方くらいだって言ってたようだけど。」
少女は冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、グラスに注ぎながら
「え、そんなはやく??」
と少し慌てる。
グラスの牛乳を一気に飲み干すと
「っあンのバカども、事前に連絡入れろってあれほど言ったのに。」
と呟きながらまた2階へ上ってゆく。

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