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ほら、思い出してごらん。幸せだった頃を。幼き頃の穏やかな日々を。大人たちに守られた箱庭。小鳥のさえずる春、お日様の輝く夏、月の美しい秋、雪化粧の冬……。

暖かくて、優しくて、とても満ち足りていた……

かっこいい父親、優しい母親と一つ屋根の下

普通で幸せな生活だった。…… だけど

だけど?

みんな、変わってしまった。みんな、皆……

誰も見てくれなかった?

誰も見てはくれない

誰も手を伸ばしてくれなかった?

誰も手を伸ばしてはくれない

誰も――

必要としてくれなかった

だったらどうする?

だったら……

やらなきゃ、だな

やらな、きゃ……わ、私が、やらなきゃ……

(にやり)

やるんだ。私が。そうだ、力が必要だ。圧倒的な、絶対的な能力が……
(ぶつぶつ)

ウィーウィ、大丈夫。ボクが手伝うよ
怖いよね。苦しいよね。必要とされなくなるって……。あそこは、寒くて、暗くて……死んでしまいそうだから――

***

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