8

***

全員「タンタンタン。コトコトコト」

マリ エマ「置いて行かれた小さな子どもは泣くだろう」

マリ「大事なものの傍にいよう。大事なものを守るため」

マリ エマ「堕ちていた少女は泣いている」

エマ「ほしかったのは「普通」。伝えたかったのは「ありがとう」」

ウー クシ「怯えていた少年は泣かなかった」

ウー「普遍なんてありえない。変化なんてあたりまえ」

クシ マリ「一人ぼっちだった女の子は泣き切った」

クシ「孤独な栄光のゆらめくカゲロウ。彼女にとっての蜃気楼」

マリ「分かっていた。あの人は自分の幸せのために行動したのだと」

エマ「気づいていた。私は自分から進んで幸せを手放していたのだと」

ウー「知っていた。幸せはちゃんと存在するのだと」

クシ「感じていた。幸せは自分の力でなれるのだと」

全員「期待する。不幸じゃなくて憂鬱だから。まだ見ぬ次の駅を」

クシ マリ「タンタンタンタン」

エマ ウー「コトコトコトコト」 

ウー「暗い暗い海の中。老いたコヨーテは」

エマ「深い深い森の奥。黒い天使は」

マリ「遠い遠いあの向こう。立ち上がる陽炎は」

クシ「冷たい冷たい不幸の荒野。顔を上げた神は」

全員「走る。走る。憂鬱だが、不幸ではない」

クシ「―― 結局、何があろうが私は唯知っていて、それだけの存在なのだろう。(一歩前に)それなのにいつまでも求める」

マリ「―― 結局、何があろうが自分は所詮カゲロウで、無力なのだろう。(一歩前に)それなのにいつまでも願う」

ウー「―― 結局、何があろうがボクは誰の何も分かってやることはできないだろう。(一歩前に)それなのにいつまでも望む」

エマ「―― 結局、何があろうが私は何も得られないだろう。(一歩前に)それなのにいつまでも欲する」

全員「―― どうか、大切なあの人が、幸せでありますように――」

***

クシ「広い、広い、天上のこの世界で、どうやら私は憂鬱なのですが――」
 (クシ・ウーで交差)
ウー「坦々と続くは白紙未来」

エマ「線路なんてありません」
 (エマ・マリで交差)
マリ「きっといつかは幸せ駅」

全員「鈍行憂鬱列車」

***

クシ マリ「タンタンタンタン」
クシ ウー「サソリの火が真っ赤に光る」
クシ エマ「コトコトコトコト」
全員「どうかこの次には誠の皆の幸いの為に(小さめに)」

(終わり)
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

コメントフォーム

以下のフォームからコメントを投稿してください