妖精配給会社

陽(ヒナタ)
静(シズカ)
父=要(カナメ)
妖精=灰、1,2,3,4,5,6
洋(ヒロシ)
誠(マコト)


 飛来音、爆発音。

 ヒナタ(陽)、シズカ(静)登場。
陽「確か……こっちの方に落ちたよな……。ほら、急げって! 」
静「っ……やめようよぉ、お兄ちゃん」
陽「ばかっ、ここまで来て帰ったら男じゃねえよ!」
静「男の子じゃないもん……」
陽「めそめそするなよな!」
静「お母さんに、怒られるよ?」
陽「怒んないよ」
静「……何で?」
陽「当たり前だろ? なんたって俺は、俺たちは今日、宇宙人を捕まえるんだから!」
静「宇宙人なんていないよぉ。お母さん、言ってたもん」
陽「いる! シズカだってさっき見ただろ?」
静「お星様?」
陽「お星様はあんなフラフラ飛ばないよ」
静「でも、お星様、落ちたよ?」
陽「だーかーら! あれはUFOなんだって!」
静「ゆーふぉー?」
陽「未確認飛行物体のこと」
静「……みかんにんぽうぶた?」
陽「未確認飛行物体だって言ってるだろ? シズカはなんにも知らないんだなぁ」
静「あ、お兄ちゃん……あれ……」
陽「え?」
静「お星様?」
陽「……だから……UFOだって!」
静「お兄ちゃん。これが、ゆーふぉー?」
陽「円盤じゃないから……ロケット、かな?」
静「ろけっと? 中に人がいるの? おーい、もしもーし!」
陽「わっ、ばかっ! 危ないだろ? 変なモノには触っちゃダメだって、お母さん、言ってただろ?」
静「でも、お兄ちゃん、開いたよー?」
陽「あ……。どれどれ……。わっ! 中に、なんかいる……」
静「動くねー。虫さんかなぁ?」
陽「に、逃げるぞ、シズカ!」
静「え? お兄ちゃん、なんでー?」
陽「いいから! ほら、急げって!」
 ヒナタ、シズカはける。

 父登場。
父「……。こんな所に落ちたのか……」
父「これは……ロケット、なのか? ん? 中に何か……こ、これは!」
 携帯。
父「……私だ。ああ、見つけた。やっとこの日が来たのだ。人類の念願、科学者の悲願。ついに、地球外生命体が、我々人類に接触したのだ。……ああ、すぐに戻る。準備を頼む」
父「それにしても……誰かが開けたのか? いや、まさかな……」

×××
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